「歌うこと」の面白さ

2015-04-02T03:32:00+09:00
「歌うこと」が、
本当に面白くなったのはいつ頃からだったかな。
たしか30歳を過ぎた頃だったような気がする。
「歌うこと」の面白さ、素晴らしさ、不思議さに気づけたのはラッキーなことだった。

昔は自分の歌が個性的だとは思っていなかった。
最近はよく個性的な歌だと言われるようになったが、
個性的な歌を歌いたいと思ったことはない。
自分なりに「歌うこと」を知ってゆくうちに、
今の歌い方に、いつの間にか成っていた。

20代の頃についてもらっていたボイストレーナーには感謝している。
どうやって体を使って歌うのかを習った。
そのボイストレーナーに出会わなければ、
「歌うこと」の面白さをいつまでも知ることができず、
「歌うこと」をやめていたかもしれない。

歌は、スポーツと同じように体を使うけれど、
スポーツではない。
スポーツ選手には、年齢とか体力的なことが多分に影響を及ぼして、
その人のピークというものが存在する。
それに対して、変な言い方だけれども、
歌手には、歌えば歌うほどピークに近づいてゆくような感覚がある。
歌うほど、表現は深まり、謎も深まり、人生と繋がってきて、面白くなってゆく。
歌はスポーツではなく、芸であって、
その追求は、始まってしまえば終わりがない。

歌の面白さ、素晴らしさ、不思議さに気づくときは、
「歌うこと」の発見があるときで、
歌がどんどん良くなっているときだ。
「歌うこと」の不思議さ、面白さ、素晴らしさに一度気づいたなら、
その人が歌い続ける限り、
ずっと「歌うこと」を発見し続ける長い長い旅がすでに始まっているのだ。



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