ときどき自分に問うことは、
神様の真似をしていないか、
ということかな。
目的、理想を完璧に達成したい。
果てしなく強い人間になりたい。
神様のようになりたい。
僕は世界的なアスリートだったわけじゃないから、
分からないけど、
彼らはそういうことをやり遂げた人たちなのかな。
でも彼らもプロだからきっと、
不可能なことと可能なことを、
よく見極めていたんじゃないかな。
神様の真似をすることは、
自分を見失うことに似ているんじゃないかな。
もうだいぶ昔に読んだ本だけど、
シモーヌ・ヴェイユという人は、
神様のように振る舞うことによる苦痛と、
その危険性を、
「真空」という言葉で表現してたと思う。
神様の真似をしようとして、
心が「真空状態」になって、
その苦痛に耐えられなくなって、
心の真空の部分にドス黒い何かが入り込んでくると。
自分を超えてゆく超人になろうとするのはいいけど、
同時に、神様の真似をしてはいけないということ。
人間はあくまでも人間。
だから他にすること、
やれること、
やるべきことが、
きっとあるはずなんだよな。
でもそういうことはすぐに忘れてしまう。
いつのまにか神様の真似をしようとしてたりする。