TVで話題の3COINSの500円高音質イヤホン、SONYの1万円イヤホンと比べてみた結果

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基本的にはその名の通り「300円均一」で心躍る商品を展開、スリコの愛称でおなじみの3COINS(スリーコインズ)。最近は家電等の高額商品も増え、ますます充実した品揃えとなってきています。そんな中、テレビ番組で「高音質すぎる」と紹介されたことにより品薄状態となっている「500円の有線イヤホン」を、SONYの1万円イヤホンと比較してみました。

スリコ「500円高音質イヤホン」バカ売れで品切れ続出!

先日放送されたTV番組「教えてもらう前と後」の3COINS特集で紹介され、たちまち人気商品となったイヤホン。500円と安価ながら、非常に高音質と紹介されていました。実際に店舗では品切れが続出!購入された方からの評判も良いようなのですが、音質はいかがなものなのでしょうか。

3COINSで「500円イヤホン」を購入してきました

数年前のよしもとコラボで「千鳥」のペンケースや「すち子&吉田」のマグカップ等を購入して以来、スリコに通うようになりました。その際は筆者の自宅から近隣店舗まで130kmほど離れていたのですが、今では店舗も増えて通いやすくなっています。

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そんなスリコで「イヤホン売場」を見たところ、500円有線イヤホンは黒と白が売り切れ!ピンクのみ残っていたので迷わず購入。店員さんのお話では「TVで放送があった次の日にあっという間に完売で、ピンクだけ在庫が残っていたから店頭に出した」ということなので、かなりラッキーだったようです!

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非常にシンプルなパッケージ。「高音質」と自慢げに書いてあるので期待が膨らみます。

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パッケージの裏面を見て驚きました!これ、商品名が「高音質イヤホン」なんですね・・・以前飲み会で女性から「かっこいいよね!」と言われた男性が「よく言われます」と無表情で返していた時に感じた気持ちを思い出しました。

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500円イヤホンと1万円イヤホンを比較してみます

話題の「500円高音質イヤホン」を購入できたので、筆者が6年ほど前に9,800円ほどで購入した「SONY MDR-EX650」と比較してみることに。最終的には6千円くらいの価格に落ち着いたものの、当時はコスパの高さで話題となったSONYの歴史に残るイヤホンです。少々低音がうるさいのが玉に瑕ですが、未だ現役の相棒なんですよ。

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外観から見ていきましょう。イヤーピースは色違いでほぼ同じ大きさ、ハウジングは大きさは大差ありませんが形状が違います。線は太さこそ同じですがSONYはナイロン加工されており、耐久性に差が出ることが考えられます。価格差を考慮すると、致し方ないレベルの差ではありますね。

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続いてプラグ周辺を比べてみます。プラグ周りはどちらも被覆がナイロン加工されていますが、3COINSの方がケーブルが太く断線の心配が少なそうです。SONYはL字、3COINSはストレートとなっています。これに関しては3COINSのイヤホンはかなりよく出来ています。

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SONY「EX650」にはマイク機能及び音量調整機能はありません。プレイヤーの操作無しで音量をアナログ的に変えられるので、あればあったで便利。また、3COINSのイヤホンはハウジング部に「左右(LR)」が記載されていないため、コントローラー部から出ているケーブルを見て、左右を判断する必要があります。これは今すぐ改善していただきたいところです。

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両者の音質を比べてみました

音質を比較するために「Xperia sov34」を準備。Amazonプライムミュージックアプリを使ってイコライザーなしで聴くという原始的な方法を選びました。まずは昨年紅白歌合戦に初出場を果たした「BEBY METAL」の名曲「メギツネ」から試聴していきます。

SONYは元々低音が強めに出るので、地鳴りのようなドラムがしっかりと伝わります。SU-METALの澄んだ声もしっかり拾えており、中域から高域までしっかりと伝わります。3COINSは低域がスカスカで、声もどこか遠い印象。全体的に非常に音が軽く中途半端な音で、ベースもほとんど聞き取れませんでした。

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続いて「back number」の「ハッピーエンド」を聞きます。メギツネとは真逆の失恋系バラードなので、ボーカル中心に聴いていくことに。

SONYは清水さんの息づかいまで感じられるような解像度。声が脳に直接聞こえているような気がするほど曲に没頭出来ました。3COINSはやはり全体的にボケていて、音がのっぺりと平たく感じられました。500円イヤホンにバラードは荷が重いのかもしれません。

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3曲めは「BiSH」の代名詞とも言える「プロミスザスター」を聴いてみることにしました。

SONYに関しては何も言うことはありません。音に厚みがあり、スピーカーで聴くよりも遥かに曲に没頭できます。対して3COINSなのですが・・・これは大健闘!アイナ・ジ・エンドの声質とマッチしているのかどうかはわかりませんが、ボーカルの声がしっかりと耳に届きます。低域は微妙ですが、中域~高域までは合格点かと。

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かなり手厳しく書いてしまいましたが、500円という価格を考えれば及第点かと。ただ、手放しで買いかと言われれば・・・難しい判断になりそうです。

ヘッドホンとネックスピーカーの音質もチェックしてみます

更にヘッドホンとネックスピーカーも併せて試してみました。どちらも実勢価格2,000円でBluetooth対応ですが、今回は有線で接続しての評価となります。

こちらは3COINSで人気のネックスピーカー。2,000円という価格を踏まえても全体的に音がスカスカなのは大きなマイナス、低音もほぼ感じられません。耳を塞がずに音楽が楽しめるので安心感はありますが、どちらかというと動画試聴時向けですね。

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オーム電機のオンイヤータイプのヘッドホン「HP-W300N」も試してみます。こちらもBluetooth対応ですが、公平を期すために有線でスマホと接続しました。

やはりオンイヤータイプ(耳乗せ)なので、イヤホンと比べて音の広がりや迫力は段違い。高域もうるさすぎず、低域もしつこくなく解像度も非常に高いという一品。まさに大穴といったヘッドホンかもしれません。

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総評(イヤホン2種、ヘッドホン、ネックスピーカー)

同じ土俵で比較するものではないとは思うのですが、あくまで音質とコスパを中心に評価しています。

【3COINS 高音質イヤホン】
音質・・・★★☆☆☆
解像度・・★★☆☆☆
高域・・・★★★☆☆
低域・・・★★☆☆☆
コスパ・・★★★☆☆
お世辞にも高評価はつけられない。音質は500円と考えれば及第点だが、それでも1,000円程度のイヤホンと大差は感じられないレベル。予備として持っておくにはいいかも。

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【SONY MDR-EX650】
音質・・・★★★★☆
解像度・・★★★★★
高域・・・★★★★☆
低域・・・★★★☆☆
コスパ・・★★★★☆
価格はそれなりだが、差し引いてもコスパは高い。ハードな使い方をしても6年間無事というところも高評価。低音が強調されがちだが、音質はさすがソニー製。

 

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【3COINS ネックスピーカー】
音質・・・★★☆☆☆
解像度・・★★☆☆☆
高域・・・★★☆☆☆
低域・・・★☆☆☆☆
コスパ・・★★★☆☆
ネックスピーカーとしてみればBluetooth対応で2,000円は破格。音質に目を瞑れば、使い勝手は悪くない。音楽よりもYouTube等の動画視聴に向いている気がする。

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【オーム電機 HP-W300N】
音質・・・★★★★★
解像度・・★★★★☆
高域・・・★★★★☆
低域・・・★★★★☆
コスパ・・★★★★★
これが実勢価格2,000円とは信じされないくらいの音質。高域~低域までしっかりと耳障りなく聞こえ、チューニングも抜群。イヤーオンタイプのヘッドホンなので外で使うのには不向きだが、家の中で使うならコスパ最強。

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イヤホンを評価しておきながら、ヘッドホンをべた褒めする結果となってしまいました。3COINSのイヤホンとネックスピーカーの品質に問題があるわけではないのですが、正直言うと価格を大きく超える性能というわけではありませんでした。値段以上の価値はある製品なので、見かけたら予備として買っておいてもいいかもしれませんね。

ちなみにオーム電機のHP-W300Nはドン・キホーテの福袋で手に入れたヘッドホンです。既に福袋は完売していますが、家電量販店でも現在販売されているものなので、気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

source:3COINS通販サイト

画像掲載元:SS.ナオキ