話題のアーティストAdo(18)”うっせぇわ”を聴くたびに、あのアーティストたちを思い出す人が続出

image:秒刊SUNDAY

「うっせぇ!うっせぇ!うっせぇわ!」Ado(アド)が歌う「うっせぇわ」は、2021年2月15日現在YouTubeでMVが約7000万回再生を記録しています。最近はテレビやラジオ、街中に至るまで流れているので一度は耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。そんな若年層を中心に人気のAdoさん、年配の方には「あのアーティストたち」を思い出すと話題になっています。

大人気シンガー「Ado」デビュー曲「うっせぇわ」が7,000万回再生へ

昨年10月に配信限定シングル「うっせぇわ」でデビューしたAdo(アド)、YouTubeにアップされている公式MVが2021年2月15日現在で再生回数が7,000万回に届くかという勢いです。特にここ2週間で2,000万回を超えており、人気と知名度はまさにうなぎ登り。

曲を聴けばすぐにわかると思うのですが、キャッチーなメロディにド迫力でドスの効いたボーカル。そしてなんといっても10代~20代のど真ん中を貫く痛快な歌詞。しかもAdoさん、リリース当時17歳(現在18歳)だったのです!これはどえらいシンガーが世に出てきたものです・・・筆者もあっという間に虜になりました。

あれ、これは・・・チェッカーズ!?

「うっせぇわ」はBメロ始まりなので、直後のAメロの歌詞が・・・

ちっちゃな頃から優等生

あれ?これは40代以上の人なら文字だけでもピンと来そうなのですが、曲調もそれっぽいですよね。そう、チェッカーズのデビュー曲「ギザギザハートの子守唄」の冒頭【ちっちゃな頃から悪ガキで】の裏を喰っているように感じます。

偶然にしては・・・と思いつつ聞いていくと

ナイフのような思考回路、持ち合わせるわけもなく

ギザギザハートの子守唄には【ナイフみたいにとがっては、触るものみな傷つけた】という歌詞があるため、偶然ではなくオマージュということで確定ですね。これはメインターゲットだと思われる中高生にはわからないはずですが、その親世代に子どもから伝染させるという戦略なのでしょう。

そこからのキャッチーでドスの効いた「うっせぇうっせぇうっせぇわ」の畳み掛けで、もう頭から曲が離れません!小さな子どもは面白がり、中高生はMVにハマり、20代は歌詞にハマり、親世代は若かりし日の曲を思い出す。もう完璧すぎるとしか言いようのない広がり方。そりゃバズりますって!

「椎名林檎」や「あの懐かしCM」を思い出す方も・・・

実は筆者も初めて聴いた時に椎名林檎さんを思い出しました。特別似ているというわけではないのですが、当時(20年以上前)椎名林檎さんが「年配者には違和感が残る曲」と称されることもあったことも、どこかに影響しているのかもしれません。

もう一つ筆者が強く感じたのがこちら、東京モード学園のCM感!そう、あの常に願書を受け付けている東京モード学園っぽいかなと。確か椎名林檎さんにも、東京モード学園を感じる時期がありました。

MVと歌詞が「過激」で曲調も激しいため、受け付けられない方(特に年配の方)も多いようです。しかし、ただイタズラに過激なわけではなく、強めに世相を反映した歌詞であることは間違いないんですよね。「二番煎じ言い換えのパロディ」という歌詞が伏線を回収していたりと、曲に仕掛けを張り巡らせているのも面白いところかと。

ちなみに、2枚めの配信限定シングル「レディメイド」では「EGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)」を思い出す方が多いようでした。確かに「うっせぇわ」とはまた違う魅力のある楽曲だったので納得です。

すぐにでも「Ado」の時代が来そうなのですが、このままトップアスリートの仲間入りをするのでしょうか。才能の塊であることは素人目からみても間違いありませんので、これからも心を掴まれる曲を期待したいところです。

Ado【アド】2002年10月24日生まれ(18歳)

17歳最後の日、2020年10月23日に配信限定シングル「うっせぇわ」でメジャーデビュー。YouTubeでは「うっせぇわ」が7,000万再生突破目前。2021年2月14日には、こちらも配信限定シングル「ギラギラ」が配信された。

「うっせぇわ」は、小さな子どもたちには替え歌としても人気のようです。筆者は子どもがいないので気持ちがわからないのですが「自分のいないところで勝手に歌ってくれ!」と思ってしまうかも。

source:ユニバーサル・ミュージック「Ado」