食玩やウエハースのおまけカード、対象年齢15歳以上なのはなぜ?メーカーに問い合わせてみた

STマーク

image:秒刊SUNDAY

現在スーパーやコンビニの食玩売り場は、鬼滅の刃や呪術廻戦などで溢れかえっています。子どもはもちろん大人もこぞって手に取りたくなる商品がたくさんあるのですが、実はカード付きのウエハースやグミなどは「対象年齢15才以上」という商品が多いことをご存知でしょうか。なぜ一見子ども向けと思われる商品が15才未満禁止なのか・・・販売メーカーに確認してみることにしました。

実は結構多い「15才未満禁止」商品

食玩やカプセルトイ、カード類など子どもが遊ぶと思われる玩具、意外と15才未満禁止の商品が多いことをご存でしょうか。例えば呪術廻戦のコレクションカードはご覧の通り・・・

本商品の対象年齢は15才以上です。
対象年齢未満のお子様には絶対に与えないでください。

14才には絶対に与えてはいけないようです・・・いや、呪術廻戦って小学生のファンも多いんですけどね。

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その他の売れ筋商品を調べてみると、3才以上、6才以上、9才以上、15才以上というのが見つかりました。

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左から、どうぶつの森(3才以上)、鬼滅の刃(6才以上)、ポケモン(9才以上)、呪術廻戦(15才以上)となっています。どれも特に変哲のないカードやシールだったりするので、今ひとつ基準がわかりません。

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こうなるとどの辺が基準になっているのかわかりにくいので、これらの商品を多く手掛けている「バンダイ」さんのお客様相談室に相談してみることにしました。

対象年齢15才以上には「理由」があった!

バンダイさんに伺ったところ「対象年齢15才以上」が多い理由について教えていただけました。

・販売されている玩具は「日本玩具協会」で検査される商品とされない商品がある
・検査されていない玩具は、基本的に「対象年齢15才以上」になる
・「玩具安全基準」の検査を受けたものは「STマーク」を付けられる
・その安全基準によって対象年齢を分けている
・STマークがない商品でも、社内検査等安全には万全を期している
・他社の基準は不明

つまり、日本玩具協会の検査を受け「STマーク」がついていれば、商品に見合った対象年齢。検査を受けなかった商品に関しては「対象年齢15才以上」として世に出るということになります(あくまでバンダイさんの例です)

例えば、筆者の家に転がっていた人気玩具「プリキュアレインボーパフューム」を見てみると・・・

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対象年齢3才以上ということになっております。保育園や幼稚園に入園前の子どもが遊ぶことを考えると、妥当な対象年齢ということになります。

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バーコードの横に、日本玩具協会の玩具安全基準に合格しているという証である「STマーク」が付いています。

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もう一例、大ヒットで品薄となっているバンダイのカプセルトイ「ルーレット式おみくじ」は、15才以上が対象。こちらに「STマーク」はありませんでした。

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なぜ15才以上かということに関しては「玩具安全基準」が15才未満のお子さまが遊ぶおもちゃを対象にしているからだそうです。(ただし、STマークが無い商品全てが対象年齢15才以上というわけではないとのこと)

参考:一般社団法人日本玩具協会「玩具安全(ST)基準」

玩具で遊ぶ子どもたちの安全を守るため、今から50年前の1971年に策定された玩具安全(ST)基準。子どもたちの安全はもちろん、もしかしたら企業の安全(訴訟的な意味)も守ってるのでは・・・というのは考えすぎでしょうか。

定価20円で販売され話題となった「超獣戯画ガオロード」の第0弾、こちらは4才以上が対象でした。色々と調べてみましたが、対象年齢というのは奥が深くて理解するのは本当に難しいです。

source:バンダイ公式サイト

画像掲載元:SS.ナオキ