電気料金が高騰中、消費者の悲痛な叫びがあふれることに

image:秒刊SUNDAY

一般家庭などの電気代が高騰したことにより、消費者から悲痛な叫びがあふれることになりました。これはひとえに、2016年度からの電力自由化に伴い起きたことなのかという噂もありますが、それだけではない理由があります。今回の電気代高騰の背景と今後、我々はどのような防衛手段などを持つ必要があるのか、徹底解説していきます。

今回の電気代高騰の背景について

今回の電気代が高くなってしまった背景には3つ要因があります。
・火力発電で使う「液化天然ガス(LNG)」供給不足
・コロナによる在宅勤務の増加
・寒波による電気使用頻度の増加
以上があげられます。

この3つが要因となり電気卸市場の価格高騰が消費者に対して死活問題になっているのです。なぜならば、2016年に伴う電力自由化に伴い、料金価格帯などで電気会社を選択しているユーザーが多いからです。

何故電気料金があがっているのか

そんな電気代ですが、電力自由化で選択した電気料金の支払い会社について、何を基準に選びましたでしょうか。

価格・信用・大手など様々要因がありますが、選択した会社によって「kWh」の金額が設定されているのではないでしょうか。つまり電力自由化で参入されてきた会社はほとんどが電気卸市場から電気を購入して、消費者に売っているという仕組みになっているのです。

当然ながら値段が固定されていれば、市場価格が上がれば、供給会社が赤字になってしまいますね。

それを証明するかのように、電気卸市場では、前章の要因で価格が高騰しており、通常数十円で取引している金額が数百円という価格で取引されているようです。恐ろしい限りですよね。

8万円も毎月請求されている人もいる

電気料金を毎月8万円も支払っている方もいるようです。中国新聞では以下の通り報道しています。

「電気代が8万円になりました。ぎゃー」。編集局はインターネット上で悲痛な声を見つけた。使用量が大きく増えたわけでもないのに、料金が急騰したという。取材を進めると、声の主に電気を供給する新電力の電気の仕入れ値が跳ね上がっていた。2016年の電力小売り全面自由化以降、置き去りにされてきた制度設計の甘さも見えてきた。

▽LNG不足 制度設計に甘さ

広島市中区でカフェのハチドリ舎を経営する安彦(あびこ)恵里香さん(42)が1月下旬、会員制交流サイト(SNS)で苦境を訴えた。店の電気料金は8万円で前月の5倍。自宅の料金も約10倍に上がった。

安彦さんは新電力のテラエナジー(京都市)と契約している。太陽光や風力など再生可能エネルギーに由来する電気に魅力を感じた。電気の市場価格に応じた電気料金の変動も理解した上での契約だった。それでも「ここまで上がるのは想定外」と衝撃を受けた。

引用:中国新聞

このように、電気料金の契約形態で、変動・固定という形で分かれているのが、電力自由化に伴い新規参入された会社の仕組みとなっています。

変動料金については、安く見えますが、市場が荒れれば価格帯があがり消費者は、大打撃を受けることになります。一方、固定料金会社については安さは見えにくい部分がありますが、市場に左右されるのは、電力供給会社になり消費者は気にすることはないです。

いち早く自分の加入している電力供給会社との契約形態を知ることが必要です。

悲痛な叫び紹介

2016年に電力自由化に伴い、東京電力の不透明な価格帯を知ることができ、歓喜の声になりましたが、結局電力供給会社が、価格を設定してるだけで不透明さは残ったままですね。

それでは、消費者の悲痛な叫びをご紹介します。

電気自由化をした責任は、国であることは明白です。このように、契約形態だけに目をあてて個人の責任にするのは、筆者も納得できないという心境です。ただ、現状を打破するには契約形態を認識するところから始めてくださいということしか言えません。今後も電気代金に関して追っていきます。

電気代といえばこちらも気になります。