韓国の鬼滅の刃の映画、炭治郎の耳飾りが差し替わったのは本当か、調べた結果

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爆進劇を続ける日本のアニメ「鬼滅の刃」の映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」。興行収入200億円を突破し、さらなる数字を伸ばしていく次第では有るのですが、実はこの映画、韓国でも公開されるということです。しかしながら日本とはちょっと違う変更点が加えられているというのです。

炭治郎の耳飾りに注目

さて、主人公炭治郎といえば、耳飾りが特徴的で、「太陽」が昇る様子を描いた、花札のような絵柄です。さしずめ、花札で言えば「芒(すすき)と月」のように見えますが、炭治郎のものは「月」ではなく「太陽」つまり「日」であります。

この日から、放射状に陽の光が放たれている様子を描いたものであり、日本でおなじみの「旭日旗」を連想させます。

炭治郎とこの「日」に関してはストーリー上重要なポイントでありますので、この耳飾りなくしては鬼滅の刃を語れないのですが、韓国ではこの大事な絵柄が使えそうになのです。理由としては「旭日旗」が韓国では「戦犯旗」としての認知が高く、安易に扱えばたちまち批判は免れません。

これが旭日旗か否かはさておき、韓国では頻繁にこの問題が取り沙汰され、しばしばトラブルを生んでおり、例えば直近では2020年2月7日に、フィギアスケート坂本花織選手の衣装が韓国で物議を醸したという経緯もあります。

ストーリーを重視するか、それとも国民の感情を重視するか。その大きな選択の結果以下のようになっておりました。

ということで早速映像を確認してみます。

https://www.youtube.com/watch?v=iv_UUmP8x14

なるほど、詳しく見てみます

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太陽と山のようなものは健在。

しかし、放射状の太陽の光は横線に差し替えられております。かろうじて「日」は保っているようではありますが、かなりインパクトは薄めになり、ファンとしては残念に感じるのかもしれません。

完全に批判をさけるのであれば、日を無くしていっそのこと、猪とか鹿とか蝶にすればいい。そうすれば、批判もないだろう。しかしながら、それでは、獣の呼吸とか蟲の呼吸の使い手になってしまい、ストーリー性が失われるということで、少しの批判承知の上「太陽」を残したことは、韓国制作サイド側の鬼滅へのリスペクトだと思いたい。

なにはともあれ、政治的な背景はさておき、韓国版と日本版との違いがあるとするのであれば、韓国版のものも見ておきたいという、ちょっとしたワクワク感もあります。もしかしたら細かい点で日本版との違いが見つかるのかもしれない。

国の問題、ストーリーの問題、歴史の問題。

どうやらこの鬼滅の刃には様々な物語が複雑に絡み合った現代の世相を表す漫画なのかもしれません。

Source:鬼滅の刃無限列車