まるで本物の水のよう、リアル過ぎて切り絵だと気付かない?!圧巻の立体切り絵技術が驚きの美しさ

切り絵

image:SouMa立体切り絵作家(@SouMaNoKirie)

Twitterに投稿された、水の入ったペットボトルの立体切り絵作品。「へ?!切り絵?」「本物のペットボトルが置いてあるだけだと思った」「信じられません、すご過ぎ」などのコメントで溢れ、リアルで技術力が高すぎると話題を呼んでいます。投稿者はSouMa切り絵絵作家さん(@SouMaNoKirie)。写真なのか、実物なのかもはや区別もつかないほど、本物と見まがうスゴ技に驚かされます。

インタビュー

あまりの精巧さに、筆者も本物のペットボトルの写真が貼られているだけだと認識していました。

ですが、「切り絵、水!の切り絵ができました。」という、SouMa切り絵絵作家さん(@SouMaNoKirie)のコメントを確認し、本当にこれは、切り絵なの?としばし作品を眺めても、リアル過ぎて筆者の脳内の思考が停止してしまいました。

このままでは埒が明かないと、色々とお話を伺いました。

⁻ペットボトルの水の作品が本物にしか見えませんが、どのように作られているのですか?

一枚の手漉き和紙を一本のカッターナイフで独自の技法の剥がし切りという切り方を行いながら陰影を作るように削ぐように切っています。それを黒の台紙に和紙糊で貼り付けています。

切り絵なので当たり前ですが、紙から作られているのですね。筆者もじっくりと作品を見させていただきましたが、未だに紙とは信じがたい程の仕上がりに心奪われます。特に白と黒のみで水の光や影を表現するのは難易度が高く、技術が必要なのでしょうね。

⁻ペットボトルの水の作品、とても緻密な作業が必要かと思いますが、製作時間を教えてください。

3〜4日程度かかりました。

切り絵

image:SouMa切り絵絵作家(@SouMaNoKirie)

ダイヤモンドの作品もシルエットと陰影の計算された美しさで、惹きつけられます。筆者の目、脳がヤバいのか?完全に理解不能な状況に・・・バグっています。もはや、どう見ても本物の綺麗なダイヤモンドにしか見えません。

⁻ダイヤモンドの立体切り絵について、製作時間や行程で難しい所、制作時間など教えてください。

最近は作業短縮でカッター板を使わずに台紙に紙を貼りつけてから、直接切っていくことが多く、そのときに紙に刺した刃が背景紙に当たらないように切らないといけません。剥がし切りをする際でもそうですが、目では見えない作業なので、振動や言葉では表せない感覚を研ぎ澄ませることが大変ですがとても心地よいです。制作時間は3〜4日かかりました。

⁻切り絵の魅力とは?

素材そのものが主役であること。ただただ引いていくことで表現できること。私の作品のほとんどは立体切り絵や抽象的な表現の作品が多いのですが、共通して私の切り絵は使われる素材と作業がとてもシンプルなので、その分作り手は一つの素材の成分や特性を研究し深く向き合うことがとても大切だと思っています。

 

そしてその作品は受け取る側のメッセージや想像性の幅をより広げてくれるのではないかと感じています。
普段は作品の公開時は詳しい説明はほとんどせず、美術館やギャラリーでの展覧会で会場へ足を運んでくださった方にはキャプションでの説明と共に展示させて頂いています。

 

SNSではストレートに画面から伝わるメッセージをご自身なりに受け取ってもらえることができますし、
作品の違う一面を私も見られる気がしてまた違った角度から改めて考えることが度々あります。

⁻最後に読者の皆さまにメッセージを一言をお願いします。

また、今回取材頂いた水の入ったペットボトルの作品は、先日私の住む地域(島根県)で起こった広範囲にわたる水害での出来事から創作しました。

 

二部作の作品になるものなので、まずはこの一作目で、一本の水から何を感じてもらえるのか、
私の作品に込めた思いを感じていただけたらと思います。

素晴らしいアート作品に触れ、筆者の疲れ切ったハートが何だか優しい気持ちに・・・どうやら心が洗われたようです。ストレスフルな現代、アートは心のビタミン剤のような働きがあるかもしれません。

SouMa切り絵絵作家さん(@SouMaNoKirie)は、多くの素敵な作品をTwitterに投稿されています。ぜひ、今後もチェックしていきたいですね。

アートと言えば、新宿のリアル3D猫を本物のネコでやってみたツイートが話題に!本人に色々聞いてみたも話題になっています。

Source:SouMa切り絵絵作家(@SouMaNoKirie)