昭和レトロな空間で、コスパ最強200円天ぷらそばを食べてきた

image:秒刊SUNDAY

埼玉県の北東に位置し、都心からのアクセスが良好な上に緑あふれる自然が広がる埼玉県久喜市。そこに懐かしい「そば・うどん」が食べられる自動販売機があるとのこと。昭和生まれで幼いころからレトロ自販機(当時はレトロではありませんでしたが)で食事をしてきた筆者にとっては夢のような場所!というわけで、さっそく現場に向かってみることにしました。

昭和レトロの極み「オートパーラーまんぷく」へ行ってみた

「オートパーラーまんぷく」は、国道4号線と125号線の重複区間近くである栗橋交差点を西に500mほど行った場所にありました。ただし栗橋交差点から向かった場合は中央分離帯があるため、右折では駐車場に入ることが出来ないので注意!

中が2つに分かれており、手前がコインシャワーとコインランドリーで奥の1階が飲食物、2階がゲームコーナーになっています。

トイレは外にありますが、男性用小便器はまさに「オープンパーラー」といった具合のオープン仕様。

お目当ての「天ぷらそば(200円)」を食べてみた

天ぷらそば(うどん)の自販機は、コインランドリー側と飲食物側の2か所にあります。どちらでもおそらく同じものが出てくると思うのですが、コインランドリー側には誰もいなかったのでこちらでいただくことに。そばの自販機が珍しいため見逃しがちですが、このカップヌードルの自販機も現在では相当レアですからね!

まじまじと眺めていて思ったのですが、本当に手入れが行き届いています。これだけ古いモノであれば、いろんなところに錆やへこみがあるものなのですが、つい最近稼働し始めたんじゃないかと思ってしまうほど清潔に保たれています。おそらくオーナー様の管理が行き届いているのでしょう。

「できあがりまで」25秒、さっそくいただきます!このテーブルの配置が何ともたまりませんね!

いただきます!!味は普通です、完全に普通。市販のめんつゆに市販のそばの味。

でもそれでいいんです!余計なことは一切せずに昭和の味を守る、これが食べたかった味なんです。懐かしいなぁ・・・

天ぷらは半分、つゆを吸ってしなっしなです。でもそれでいいんです!これが食べたかったんですから。

うどんも「あの頃の味」でした。本当に普通で美味しかった!

「ゲームコーナー」も昭和レトロ!

お腹がいっぱいになったところで、2階のゲームコーナーへ移動します。必要以上に急な階段を上っていくと・・・

懐かしいくらいのタバコ臭と共にパチンコ台やレトロゲーム台が並んでしました。ちなみにモヤがかかっているのは、タバコの煙のせいです。この辺も涙が出るほど懐かしい・・・

そして筆者が20年以上前、得意にしていた「ライデンファイターズJET」を久しぶりに発見!100円で30分くらい遊んでやるぜ!と意気込んだものの、わずか5分でゲームオーバー。動体視力の衰えは隠せませんでした、無念。

埼玉県のオートレストランといえば、行田市にあった「鉄剣タロー」が有名でしたが残念ながら2020年5月末をもって閉店してしまいました。その他には食事系の自動販売機が稼働しているところは、筆者の知るところでいうと上尾市の「オートパーラー上尾」くらいになっています。お隣の群馬県まで行けば、比較的残っているんですけどね。

それにしても200円という低価格で、レトロ自販機のそばやうどんが食べられるとは思ってもみませんでした。もしかしたらオートレストランが流行っていた40年ごろ前から価格が変わっていないのではないでしょうか。そして驚いたのは店舗の清潔さ!特にきれいなゴミ箱は本当に驚きです!

オーナー様やお客様がこのお店を心から愛しているんだろうな、と感じずにはいられない昼下がりでした。必ずまた来ます!

天ぷらそば・天ぷらうどんが200円というのも安いのですが、「やきにく弁当が330円」というのも激安だと思いますので、ドライブがてら食べてみてはいかがでしょうか。まさに本物のレトロを感じられますよ。

画像掲載元:SS.ナオキ