気合入りすぎの警視庁採用サイト、現役警察官の感想が現実的すぎた

警察

image:写真AC

市民を守る警察官。現在、第2回警察官採用試験の申込受付中となっています。そんな警視庁ですが「警視庁採用サイト」を立ち上げ、あまりにもかっこよすぎるとネットで話題となっているのです。サイトを見て「こんなに素敵な警察官になら職務質問受けてみたい!」と思った筆者マギーですが、実際に現役警察官にこのサイトを見てもらったところ、現実的すぎる回答が返ってきたのです。

警視庁採用サイトが気合入りすぎと話題に

警視庁採用センターの公式アカウントで公開された、こちらの動画。まるで刑事ドラマのワンシーンのようなイメージで、かっこよすぎると話題になっているのです。

そして、令和3年度警視庁採用サイトには『自分らしさを、誰かのために。』『警視庁で働くということ。 首都・東京を守るということ。』など、心動かされるメッセージが随所にちりばめられています。

出来栄えが良すぎるサイト、そしてかっこいい警察官の姿に「警視庁採用サイト、みんな俳優顔にみえる」「かっこよすぎてファンになっちゃった」と、ネット上に感想が寄せられていました。

そこで、今回話題の「警視庁採用サイト」を、現役警察官に見てもらい、率直な感想を聞いてみようと思い取材してみたところ、あまりに現実的な回答が帰ってきました。

Q1. 警視庁採用サイトをご覧になって、まず感想を聞かせてください。

A1. めちゃくちゃカッコいいですね。まるで刑事ドラマの公式サイトみたいです。

Q2. なぜ刑事ドラマのようなHPを作ったと思いますか?

A2. 警察官の応募人数を増やしたいんだと思います。年々合格倍率は減ってますからね!

実際に警視庁の合格倍率を確認してみたところ、以下のようになっており減っていることが伺えました。

男性合格倍率(Ⅰ類)
平成29年度 5.7
平成30年度 5.9
令和元年度 4.9
令和2年度 4.6

女性合格倍率(Ⅰ類)
平成29年度 9.0
平成30年度 8.6
令和元年度 9.0
令和2年度 5.5

source:令和3年度警視庁採用サイト

Q3.警察官の募集人数を増やしたいという思惑がこのサイトに表れているんですね。このサイトを作ったことで応募人数は増えると思いますか?

A3.増えませんね。

Q4.意外な回答ですね!なぜ増えないとお思いですか?

A4.警察官を目指す人は、そもそもどんなサイトでも応募してきます。

あのサイトを見て「警察官になろうって思いましたか?」と逆に質問されてしまいました。確かに「警察官めちゃくちゃカッコいいじゃん!職質されたい!」って思っただけでした。

Q5.でもでも、もしかしたらカッコいいサイトを観て警察官に憧れて応募してくる人もいるかもしれませんよ?

A5.いるでしょうね。しかし、合格した後は警察官としての現実が待っています。興味本位で警察官になった人は「こんなはずじゃなかった・・・」と辞めていくのではないでしょうか。

あのカッコいい警視庁採用サイトを現役警察官に見てもらった結果、なんとも辛辣な回答が返ってきました。

カッコいい警察官に職質されたい!と思った方は、あの沖縄のお菓子を所持してみるといいかもしれません。

source:令和3年度警視庁採用サイト