厚生労働省が警告する詐欺サイト「偽コロナワクチンナビ」にアクセスしてみた

ワクチン偽サイト

image:秒刊SUNDAY

異物が混じるなど、色々と問題が取り沙汰されている「新型コロナウイルスワクチン」。最近若者が予約なしで接種できるとのことで、大勢の人が集まってしまったという問題もありました。そんな「新型コロナウイルスワクチン」ですが、ほとんどの場合予約を入れてから接種となります。しかし、その予約サイトに問題があると、厚生労働省が警告しております。

偽コロナワクチンナビに警鐘を鳴らす「厚生労働省」

ワクチン予約に必須の「ワクチン予約サイト」。

しかしその「ワクチン予約サイト」に、偽物があると厚生労働省が警鐘を鳴らしております。なお、そのサイトではクレジットカードや銀行口座の入力を求められるとのことです。

ワクチンは無料で接種できるはずですので、その時点でおかしいと気づくハズですが、一体どのようなサイトなのでしょうか。

さっそく当サイトで、危険を承知の上アクセスしてみました。

こちらが偽ワクチン予約サイト「偽コロナワクチンナビ」

偽ワクチンサイト

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こちらが、厚生労働省が警鐘をならす問題の「偽コロナワクチンナビ」です。

右上に「厚生労働省」のロゴがあるので、見た目としては騙されやすいのです。

ただし本物と見比べると、さらに衝撃の事実に気づきます。

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左が「偽コロナワクチンナビ」、右が本物です。

一見、何が違うのか……と非常に高度な間違い探しをしている気分になりますが、それもそのハズ。偽コロナナビのHTMLソースコードを見てみると、似ている理由が判明します。

偽ワクチンサイト

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どうやらHTMLコードは全てコピーされております。

トップページは、動的なプログラムではなく、静的なHTMLコードですので誰でも簡単に複製できてしまいます。そのため、丸コピが容易にできるのです。

ただし検索システム等、プログラムはコピーできないハズです。

一体どこまで動作するのか、念のため、情報入力を進めてみます。

情報入力を進めてみる

偽ワクチンサイト

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名前・住所等の個人情報の入力を進めます。

ちなみにこの辺の動作は独自のPHPで動作している模様です。本物のサイトにはそもそも個人情報を入れる、システムは存在しません。

さらに入力を進めます。

偽ワクチンサイト

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カード番号の入力を求められました。

「厚生労働省」がツイッターで呼びかけているように、たしかにカード番号等の個人情報を入力を求められるのです。

この動作はもちろん、本物の「コロナワクチンナビ」には存在しないのです。

つまりこの時点で「おかしい」のですが、あやまってアクセスしてしまった人は、それを知らず入力してしまう恐れがあります。

さらにカード番号等入力をすすめると、何故かいつのまにか本物の「コロナワクチンナビ」にリダイレクトします。

おそらく、URLが「おかしい」と気づくのを防ぐためです。しかし、本番サイトにリダイレクトしてしまった時点で時既に遅し。すべての情報は「偽コロナワクチンナビ」に送られてしまっております。

以前も「ワンクリック詐欺」や「LINEのスパム」「Amazon.co.jpギフト券 不正・詐欺」など様々な詐欺サイトが存在します。

今回は「メール」にて送信されたURLをクリックすることで上記「偽コロナワクチンナビ」につながったとのことです。絶対にあやしいURLはクリックしないようにしましょう。

なお、本物のコロナワクチンナビのURLはこちらです。
https://v-sys.mhlw.go.jp/

Source:コロナワクチンナビ