新日本・タイチ&ザック、鋼鉄の爪奪回も王座奪回ならず「少しタッグ戦線から離れよう」

 「プロレス・新日本」(10日、広島サンプラザホール)

 IWGPタッグ選手権試合が行われ、前王者のタイチ、ザック・セイバーJr.組は反則で王者のタマ・トンガ、タンガ・ロア組に敗れ、王座奪回はならなかった。

 トンガとロアは1月4日の東京ドーム大会で、タイチが引退した飯塚高史から受け継いだ凶器の鋼鉄製グローブ、アイアンフィンガーを奪っての攻撃から王座を奪取。1月6日にはアイアンフィンガーを手中にし、その後も、前哨戦で「アイアンフィンガー、どこですか」ととぼけながら、アイアンフィンガーで攻撃するなど挑発的な戦いを続け、精神的に大きなショックを受けたタイチは王座と盟友の形見の奪回に闘志を燃やしていた。

 この試合でも、トンガは「アイアンフィンガー、どこですか」とにやつきながら、中に物をいっぱいに詰め込んだ袋を手にして入場。王者組の奇襲から戦いが始まると、タイチは袋の中身を探ったものの、すべてアイアンフィンガーとは無関係な物だった。

 その後は王者組がパワーと好連係にものをいわせてタイチを長時間つかまえるなど優位に試合を展開。だが、タイチとザックも逆襲に転じてトンガを捕らえ、合体技のザックメフィストを繰り出して勝負あったかに見えたが、ロアがレフェリーを場外に引きずり落としてカウントを妨害した。

 この衝撃でレフェリーは失神。その間に、王者組のセコンド邪道がアイアンフィンガーをトンガに手渡すが、前王者組のセコンドDOUKIが助太刀に入る。DOUKIはトンガにアイアンフィンガーで排除されたものの、タイチがついにアイアンフィンガーを奪回。1度はトンガに奪い返されたものの、再度奪い返して手に装着するが、意識を取り戻したレフェリーに制止されてしまう。

 だが、タイチはレフェリーを突き飛ばし、まずはロアのノドをアイアンフィンガーで一突き。介入した邪道の竹刀攻撃にも動じず、アイアンフィンガーで返り討ちにする。さらに、トンガにもアイアンフィンガーを発射するが、これを見たレフェリーが反則と見なしてゴングを要請した。

 その後もタイチは何かにとりつかれたかのように大暴れ。制止するレフェリーにもアイアンフィンガーを突き刺し、たまらず放送席から制止に入った盟友の金丸義信にまで襲いかかり、ザックがなだめたことでようやく平常心を取り戻した。

 王者組はアイアンフィンガーは奪回されたものの、王座を防衛したことでインタビューでは苦笑い。まずは、この日が誕生日だった名レスラーで2人の父キング・ハクに祝福の言葉を送り、ロアは「タイチ、オレたちは何をかけて戦っているんだ。ベルトだろ。アレは何だ。お前はバカなのか。自分のせいで負けたと分かっているのか。お前はタマの心理戦に乗せられたようだな」と勝ち誇った。

 一方の前王者組は、タイチがノーコメント。ザックは「何が起きているのか訳が分からない。アイアンフィンガーは呪われている。ベルトを取り戻せなかったことは悔しいが、タイチを攻めるつもりはない」と相棒の行動を理解。続けて、「お互いのために少し休んだ方がいいと思う。チームを解消するという意味ではなく、少しタッグ戦線から離れよう。これからは『ニュージャパンカップ』(3月5日開幕のシングル戦トーナメント)に前身神経を集中させていく。ベルトはあきらめていないし、いつか取り戻そう。でも、今はちょっと気持ちを整理する時間をくれ」と、タイチとのコンビを一時休業する考えを示した。

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