感染過去最多の水準、「助かる命が助けられなくなる」…厚労省助言機関

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助言機関の会合で議論する座長の脇田隆字・国立感染症研究所長(左)と田村厚生労働相(厚生労働省で)
助言機関の会合で議論する座長の脇田隆字・国立感染症研究所長(左)と田村厚生労働相(厚生労働省で)

 新型コロナウイルス対策を検討する厚生労働省の助言機関は24日、感染状況について「過去最多の水準となっている」とし、医療提供体制に重大な影響が生じる恐れがあるとの見解をまとめた。この状況が続けば、通常の医療で助けられる命が助けられなくなると強調した。座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は記者会見で「地域によっては、ただちに人と人が接触する機会を減らすための強い対策が求められる」と訴えた。

 厚労省のまとめでは、10万人あたりの全国の新規感染者数は11月23日までの1週間で11・82人と、その2週前の2倍強に上った。1人の感染者が何人にうつすかを示す「実効再生産数」の推計値も研究者から示され、7日時点で東京都で1・67、大阪府で2・24、兵庫県で2・16などと、現状維持を表す1を大幅に超える地域もあり、拡大傾向が顕著となった。

 自治体の発表を厚労省が集計したデータによると、全国の重症者数は23日時点で345人と、過去最多を更新した。病床使用率は18日時点で全国で22・1%となり、大阪府40・6%、北海道38・3%、埼玉県37・2%、東京都32・8%に達した。助言機関は、特に北海道では札幌市を中心に病床が逼迫ひっぱくし、旭川市では入院調整が困難になるなど厳しい状況になりつつあると指摘した。

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