日本シリーズ全試合でDH制…コロナで過密日程、投手の負担軽減考慮
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プロ野球の12球団は19日、オンラインで臨時実行委員会を開き、読売巨人軍と福岡ソフトバンクホークスが21日から対戦する「SMBC日本シリーズ2020」について、全試合で指名打者(DH)制を採用することを決めた。シリーズの全試合DHは1985年の阪神―西武に続いて2度目。
日本シリーズでのDH制は例年、パの本拠地で認められ、今季も福岡ペイペイドーム(福岡市)で行われる第3~5戦のみで採用される予定だった。今回の決定により、巨人のホームとなる第1、2、6、7戦(京セラドーム大阪)でも採用される。
今季は新型コロナウイルスの影響で過密日程となり、特に投手の負担軽減と故障予防を考慮し、ソフトバンク側が全試合DH制を提案。臨時実行委では、巨人を含めた全球団が今季限定の特別ルールとして合意した。
プロ野球の斉藤惇コミッショナーは「コロナ禍の特殊な状況下において、選手の疲労、肉体的負担、けがや故障を少しでも軽減するためには、例外的な処理も必要であると判断し、12球団の同意をいただいた」とコメントした。